かけがえのないキミへ
きっと部屋の中で肩を震わせて泣いている。
暗闇の中、一人ぼっちでなにかを考えている。
辛い過去がある。
笑顔がとても可愛い…
愛する人は綾音だけ…
『…怜…、かっこいいじゃん』
加奈は笑って、俺の肩を叩いた。
絶対怒ると思っていたから、この加奈の行動と発言に俺は戸惑っていた。
『え…加奈…』
『知ってたよ?怜に気持ちがないってこと。それなのに私は怜を求めてばっかりだったの。私が悪いんだよ、怜は謝らないで?』
カラーコンタクトをしているせいか、茶色い加奈の瞳が輝いて見える。
なぜ俺を怒らないの?
なぜ加奈が謝るの?
悪いのは全部俺なのに…
『加奈…でも…俺も悪かったし、ごめんな…』
『いいって!!私今幸せだからさ!今の彼氏を愛してるの。怜がその子を想うようにね』
加奈はこう言ってペアリングを見せてきた。
俺はホッとし、安心したような笑顔を見せる。