-呪歌-
陽子も美咲に続く。
武も困ったような顔をして苦笑いしている。
「本当なの!信じてくれてないの?!
実際そんな目に合ったら笑い事なんかじゃないんだから!」
「でも、よくあるホラー系の話、ほら、スフィンクスの伝説とかだと、出された問題に答えられなかったら殺されたりなんかするじゃん?
今回晴海が体験したような事が起こって、もし答えられなかったらどうなるんだろう・・・?」
いつも冷静な武は指摘した。
「確かに、そういう可能性も無きにしもあらずよね」
美咲も笑いを止めてそう言った。
「神社に行った五人は、もしかしたら晴海と同じ体験をするかもしれないって事だしね・・・」
陽子は馬鹿にした事を済まなさそうに言った。
予鈴が鳴り響く。
幽霊がなぞなぞを出してくるなんていうのは、一見間抜けな話ではあるが、明日は我が身という不安から、皆講義に集中できなかった。