-呪歌-
−次の日−
今日は先日のキャンプの反省会を行う日だ。
遅れないようにと、陽子は武の手を引き、サークル室へと急ぐ。
部屋に入るなり、信二の大きな声が飛び込んで来る。
「・・・そしたら血まみれの女の子が立ってたんだ!」
「信二・・・?」
陽子がつぶやくと、信二は振り返った。
「昨日、信二のところにも出たみたいなの・・・」
先にサークル室に入っていた晴海が答える。
そしてそれに頷く美咲。
信二は続けた。
「そしたら何かいきなり『なぞなぞ』出してくるんだよ、『海で取れる「くり」ってなぁに?』って聞くんだよ」
くり・・・、海の生き物でくりの付く物は・・・
あ、はまぐりか。
陽子はすぐに答えを見つけた。
「へぇ、晴海の時とは問題が違うんだねぇ」
美咲が意外そうに言う。