-呪歌-
北へ北へ・・・・
電車の窓の風景から見慣れた町並みが消える。
南向きの窓からは、夏の強い日差しが四人を照りつけていた。
真由美と今日子は、昨日話に出たブログの主について調べるために残り、この四人で調査に向かう事になったのだ。
車内で陽子は今朝の出来事を話す。
「歌となぞなぞ以外で現れるなんて初めてじゃない?」
美咲が言う。
「自分で自分の事を『ハルチャン』って言ったなら、例の記事にあった事件の被害者で間違いなさそうだな・・・」
そう言いながら、武は口元に手を当てる。
「まだ時間はありそうだし、この調子で真相までたどり着ければ・・・・」
美咲の言葉を遮って、信二が打ち明けた。
「時間は・・・無い・・・」
「どういう事?」
美咲が低い声で聞き返す。