甘めな年下くん☆

あの人?誰だろう。




「そう♪」




あたしの謎は深まるばかり。那智の好きな人なんて聞いた事ないから。
なんで、こんなに胸が苦しくなるのか分からない。






「それじゃあ、いいかなぁ?僕、友達待たせてるから!」





那智が、ドアに近づいてくる。

あぁ、見つかったら何て言えばいい?

あたしは、トイレに駆け込んだ。



トイレに入っても、さっきの那智の言葉が頭から離れずに
頭の中でグルグル回る。
『好きな人居るんだ』




なんで、こんなに悲しいの...
苦しいの?

ただの、幼馴染の言葉。

それなのに、この胸を締め付けられるのは何で?



「はぁ....」




手を拭きながら、トイレを出る。








< 30 / 329 >

この作品をシェア

pagetop