甘めな年下くん☆
あの人?誰だろう。
「そう♪」
あたしの謎は深まるばかり。那智の好きな人なんて聞いた事ないから。
なんで、こんなに胸が苦しくなるのか分からない。
「それじゃあ、いいかなぁ?僕、友達待たせてるから!」
那智が、ドアに近づいてくる。
あぁ、見つかったら何て言えばいい?
あたしは、トイレに駆け込んだ。
トイレに入っても、さっきの那智の言葉が頭から離れずに
頭の中でグルグル回る。
『好きな人居るんだ』
なんで、こんなに悲しいの...
苦しいの?
ただの、幼馴染の言葉。
それなのに、この胸を締め付けられるのは何で?
「はぁ....」
手を拭きながら、トイレを出る。