甘めな年下くん☆
あたしが何も言わずにいると、那智はだんだんと距離を縮めた。
ちっ...近いっ!
那智の可愛い顔が目の前。
自分でも、顔が赤くなっているのが分かった。
なんで、昨日よりも胸が高鳴ってるの?
「認めたら?分かってるんだから。」
昨日のような低い声と、笑わない顔。
「...ゴメンなさぃ...見ました、聞きました...」
正直に言うと、那智はもっと距離を近くした。
「なら、いいけど。誰にも言わないでね。」
吐息が鼻にかかる。
ドキドキ...心臓の音が聞こえそうだった。
「....まつ毛に、ゴミついてるよ。目ぇ、つぶって。取るから」
思わず、言う通りにしてしまった。