もっと、生きてほしかった……
次の日。
学校が終わると、
即行家に帰り母さんから姉貴の荷物を預かって家を出た。
僕は姉貴が大好きだった……――――
誰から見ても、キレイ……と言われるほどの整った顔―――
病気で少し痩せこけてはいるが、スラッと細いルックス―――
そして、優しい笑顔と性格―――
全てが完ペキと言えるほどだった……。
「姉貴!
荷物持ってきたよ!」
そして、今日も………
ベッドに座りながら、
日の光に照らされて眩く光る姉貴の姿…………
弟なのに、見とれてしまうようなキレイな容姿だった―――。
そして、僕の存在に気づきほんわか微笑む姉貴の顔……――――
まさに、
母さんそっくりだった……。
「おかえり。蒼。
お母さんから聞いてるわ。
私の病気を治すために勉強、ガンバってくれてるんだってね…。
ありがとう―――。」
そう言って、また優しく微笑む。
僕と姉貴が実の兄弟じゃなかったら、絶対一目惚れしてたな……///
「ううん!
僕が必ず、姉貴の病気治すからな!
僕が医者になるまで、
待ってろよな!」
この願いは、
いずれ
届かない願いとなる―――。
そんなことは、
まだ
僕自身全く気づいていなかった……――――