インターン・シップⅡ
「月並みな言葉だけど…」
散々泣いた後、私にティッシュを渡しながらそう前置きをしてから千ちゃんは話し出した。
「それだけ…サツキのことが大事だったんだろ?
会社や親友を捨てることになっても、お前を助けたかったんだろ?
お前もそのこと…分かってんだろ?」
私の様子を伺いながらきいてくる千ちゃんの言葉に、鼻をかみながらコクンと頷いた。
「それ…あの店の店長にも言われた。
だけどそれならどうして…?
どうして…仲間内にさえも彼女だって紹介できないの?
自分の目の前で彼女の事悪く言われてたって顔色ひとつ変えないの?
どうして…金握らして『とっとと帰れ』なんて言えるのよ…!」
千ちゃんに言ったって仕方ないことだけど…涙と一緒に溢れ出た感情は抑えることができなかった。