インターン・シップⅡ
「なぁ、サツキ?
自分の好きな相手も自分の事を好きっていうのは…偶然じゃないぞ?
ましてや運命なんかでもない」
「偶然でも…ましてや運命でもないなら…何なの?」
さらに意味が分からなくなった私は、疑問を素直に聞いた。そしたら千ちゃんはジッ…と私を見てから…
「奇跡だよ」
儚く、寂しく…消えてしまいそうに笑ってそう言った。
「…奇跡…?」
「あぁ、奇跡だ。
世の中…いや、この地球上にどれだけの人間がいると思ってんだ?
日本だけでも億単位の人間がいるんだぞ?その中で出会って、好きになった相手が自分を好きになるなんて…奇跡だろ?
これが日本人同士じゃなかったらもっともっと奇跡だ。そう思わないか?」