キミがスキ
─────ごめんな、明日華。
でもいつも、お前のこと、考えてた。
だから帰ってきたんだよ。
それだけは忘れないで。
俺が医学部付属の高校に入学した次の日、ひとりの女が喋りかけてきた。
山田さゆり。
「はじめましてーっ」
明るい髪に濃い化粧。
こんな奴、この学校に山田だけで、1日で有名人になっていた。
「おぅ」
そしてクラスは学ぶ分野ごとに分かれてるから、こいつとは3年間同じクラスになるわけだ。
最初はただのクラスメイトだった。
俺は男とばっかつるんでたし、女には相変わらず冷たくて、俺らはほど良い距離だったんだ。