¥時給1000万円
「…うっせぇんだよ!……お前がそんなに仲間を大切にする奴だとは思えなかったよ!」
「……あ…あぁそうだ!俺は仲間を大切にしてぇんだ!」
櫻井は仲間などどうでもよかった。とにかく櫻井のことが気にくわないらしい。
徐々に互いの怒りはエスカレートしていく…
「…てめぇマジぶっ殺す!」
「それはこっちのセリフだっ!」
その瞬間櫻井の拳が灘の頬に向かった。
灘もそれを見て体を反らせる。
目の前を拳と共に風が横切った。
そして灘は櫻井の隙を見て、大きな足で櫻井の腹を強く蹴った…。
「…ゴホッ!」
上手く入ったらしい。
だがその直後…
「…う゛っ…!!」
首に鋭い物が刺さった…
中途半端に刺さったまま、櫻井の顔を見ると 明らかに驚いていた。
そしてゆっくり背後にいる人物を足元から見ていく…
…足元から頭まで赤色と鉛色の格好…
兵士だ…!!
「…な゛っ…な゛んで……!?」
そして一気に刃を抜かれると同時に赤褐色の血液が飛び散る…
灘は直後地に倒れ込んだ…
「う…うわぁアァァア!!」
目の前で突然起こった光景に驚き、小向も尻餅をついて倒れた。
う…ウソだろ…!?
灘は、まず最初にここに来て印象に残った奴の顔が浮かんだ…
河島…波瀬……二葉…そして永井…