私だけの金髪王子様は二重人格
「ゆ、・・・桜井・・行くぞ?」
「えっ?」
そんなとき、
いきなり相楽につかまれた腕。
名前の
呼び方は・・・桜井だけどね。
「いやいや、えっ?じゃないよ?
委員長だろ?俺たち」
「委員長?」
あぁ、そういえば私たち勝手に委員長
にさせられたん
だっけ?
しぶしぶ、相楽と前に出る。
「それではぁ、順番にこのクジ引いて
いってください・・」
みんなはわくわくしながらクジを
引いて
いってるみたいだけど、
私はもう憂鬱だよ。
誰が私の隣かな?
誰が相楽の隣かな?
あぁ!
海くんとあみかだって・・・・・・。
みんな近かったからよかったのに・・
分かれるのか・・・・・・。
私は、ずっと下を向いていた。
けど・・・・・・
――ぎゅっ。
いきなり握られた
左手。
とっても手は暖かくて。