空想メール
《ねぇ〜

クリスマスって好き?

あたしは大好きだなっ♪

愛する人と過ごす特別な日って感じがしてさぁ

ワクワクしちゃうんだぁ
((o(^-^)o))

でも 

あなたは あの日


フクザツだったよね…》


送信





いつものなにげない朝が来た

あたしはお気に入りのアイボリーの自転車に乗り

マフラーをして職場へと向かった


そして


いつものように仕事を済ませ

いつもより足早に家に帰った

ハルキからの電話を待つために

家に帰り時計を見た
時刻は18時20分

ハルキの店はたしか…
20時閉店


「まだまだか…」


コートを脱ぎハンガーに掛けようした時

電話が鳴った


プルルル―
「もしもし?」


『俺だけど』


(ハルキ!?なんで!?)

「ハルキ?
仕事終わったの!?」


『いや まだ
20時には終わるから
どっかで飯食おうぜ』


「いいよ…」


『じゃ
うちの店の近くにある
白くてでかいクリスマスツリ-
知ってるか?

そこで待ってるから』


「わかった  あとで」





ねぇ…ハルキ

結婚してないよね…


ねぇ…ハルキ

マユはただの友達だよね…
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