空想メール

‥魔法‥

《なんだか突然すぎて

戸惑ったよ(..; )

でも

今 思えばハルキらしいなって

嬉しかった

こんな幸せな日々が


続くと思ってた…》


送信





目の前の信号が赤になった

その瞬間…


体が倒れそうになるくらい
引き寄せられ





あたしたちは…




   …キスをした…





ドキドキするけど
心が落ち着くような




…キス




ぎゅっと抱きしめられながら

お酒と煙草の香り

そしてハルキの匂い…



力が抜けそう…



あたしたちは
信号が青にかわるまで




キスをした…




優しい目であたしを見つめる

「はっ、恥ずかしいから

あんまり見ないでよぉ〜」


『あぁ、ごめん…』





手を繋ぎ また歩き出した



『シオリ…』



「ん?」



『俺のこと…好きか?』



「…うん 好きだよ…

もぉ〜恥ずかしいよぉ」



オシャレなマンションの下で立ち止まった


『恥ずかしがることないだろ!?


愛してるよ……シオリ』



また 静かに… 

優しくて

甘い


キスを…



(愛してる…ハルキ…)
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