空想メール
《【愛してる】 なんて

言われたことなかったから
ちょっと 驚いたんだ

しかも

すぐ言われたから…

でも 嬉しかった

とっても 嬉しかったよ

深いよね…【好き】よりも

【愛してる】って…》


送信





「ねぇ 大丈夫?

酔ってない?」



『大丈夫だよ

酔った勢いで
付き合おうとかキスしたり
なんてしないから 俺』



「うん…」


(よかったぁ

酔った勢いじゃないんだ)


『それより 寒みーから
早く中に入ろうぜ』



「え!?

ここがハルキのマンションなの!?」



『おう♪
古臭せーアパートに住んでると思ってただろ〜?』



キレイでオシャレで

高層ではないけどデザイナーズマンションぽい

意外だった



『どうぞ 姫様♪

こちらでございます』



エレベーターは7階で止まった

開くと奥に玄関ドアが見えた



『どーぞ♪姫』



「もう!おじゃまします」
玄関や部屋はとても殺風景で

キレイに片付いていた

まるで引っ越したばかりのように

カーテンやソファなど
白と黒で色が統一されている


部屋は甘い香り…




ハルキの匂い
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