クマさん、クマさん。




放課後、音を立てずに屋上のドアを少し開けて中の様子を見る。



「熊谷くんっ!好きです!付き合って下さい!」



やっぱりそうだったか・・・。


クマが放課後に呼び出されたのは、やっぱり告白だった。



あいつ告白されるの何回目なんだよ。



校内の可愛い子も綺麗な子もみんなクマに告白をしている。


でも答えはいつも同じ。



「ごめんね。好きな人いるから付き合えない」



女の子は俺の方に背を向けていて様子が分からない。



でも、俺の方に向いているクマの表情は困っている様子だ。



「その好きな人とは両思いなんですか?」


この子すごい積極的だな・・・。



「違うけど」



「じゃあ、あたしを見て下さい!好きになって下さい!」


うわ・・・。


「あたし熊本くんが大好きなんですっ!あたしを好きになってよっ」



女の子はクマの服を握ってクマの顔に自分の顔を近づけた。



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