クマさん、クマさん。
「そういえば、カニ初めてだったよね。こいつ朱也。
中学からの友達」
「伊能朱也。よろしく」
「俺、蟹原愁人!クマの高校からの友達、よろしくな!」
前からクマの話しに時々出ていた朱也と会うのは初めてだ。
第一印象はクール。
第二は
「お前馬鹿そうだな」
最悪な奴だ。
「朱也ははっきり言う奴だから・・・」
「フォローになってねーよ!初対面の人にこいつ失礼な奴だな!」
「別に俺だって言っていい人と言ってはいけない人ぐらい分かる」
無表情で言うことかよ!
「お前はただの馬鹿にしか見えないから言っていいと認定した」
「嬉しくねーよ!」
「お前らもうやめろよ」
クマは笑いながら俺たちの口喧嘩を止めた。
なんでこんな奴と友達なんだ・・・。
「カニも朱也も菜摘の所行ってあげてよ、きっと喜ぶから」
「葵もいるし、そうする」
「カニも行ってあげて。菜摘にはカニについて言ってるから」
「クマは?」
1番行かないといけない奴が行かないのか?
「俺は本番まで見ない約束だから」
クマは幸せそうに笑った。