クマさん、クマさん。
「ここが真中の控え室。まぁ、もう少しで真中じゃなくなるけどな」
「やっと念願の"なっちゃん"に会える!」
「・・・真中は別にいいけど、真中の隣にいる女に話しかけたらぶっ殺すからな」
「はぁ?・・・あっ、"葵"ちゃん?」
「勝手に下の名前で呼ぶな」
睨まれても今さっきのクマと朱也の会話に出た"葵"ちゃんをただ呼んだだけなのに。
苗字とか知らねーよ。
「苗字なに?」
「教えねー」
「じゃあどうやって呼ぶんだよっ」
下の名前もダメ。
苗字も教えてくれない。
どうすればいーんだよ。
「呼ぶな、見るな、触るな」
「・・・なんだよ、その3大原則」
聞いたことねーよ。
「今決めた」
「決めるなよ」
「お前うるさい」
・・・なんで俺が怒られるんだ?
「行くぞ」
朱也はノックもなしにドアを開けた。
「おい、真中」
「わっ」
「ちょっ、朱也ノックしてよ」