クマさん、クマさん。



―あたし、真中菜摘・・・です―




―クマさんっ―




―ここ分かんないから教えてほしいんだけど―






―クマさんはどこの高校に行くの?―






―覚えてるに決まってるよっ―






―クマさんはどこの大学に行くの?―





―クマさんなら大丈夫だよ、頑張ってね―
















―あたしもう行かなくちゃ・・・じゃあ、バイバイ―









諦めた日から今日まで・・・


なっちゃんとの今までが頭の中に何度も流れる。





始まりは自己紹介から・・


そして終わりはあの夏休み・・・――――――




何度も何度も頭の中に流れた。







『あんなこと言ってたけど本当は好きなんだろ?』





俺は・・・・・―――――




< 72 / 138 >

この作品をシェア

pagetop