クマさん、クマさん。
―あたし、真中菜摘・・・です―
―クマさんっ―
―ここ分かんないから教えてほしいんだけど―
―クマさんはどこの高校に行くの?―
―覚えてるに決まってるよっ―
―クマさんはどこの大学に行くの?―
―クマさんなら大丈夫だよ、頑張ってね―
―あたしもう行かなくちゃ・・・じゃあ、バイバイ―
諦めた日から今日まで・・・
なっちゃんとの今までが頭の中に何度も流れる。
始まりは自己紹介から・・
そして終わりはあの夏休み・・・――――――
何度も何度も頭の中に流れた。
『あんなこと言ってたけど本当は好きなんだろ?』
俺は・・・・・―――――