クマさん、クマさん。
「トモ~、明日休みだし遊びに行かない?」
「ん?ごめん。明日は休日出勤しないと行けないんだ」
「え―。そうなの?あたしの為に休んでよ」
「無理だ。ごめんな」
本当は明日は休み。
休日まで会社に行くほど、仕事のやり方は下手じゃない。
ただこの女といたくないだけ。
この女もウザくなったな・・・切るか。
女が寝ると、女の携帯から俺のデータをすべて消し、女の部屋を出た。
酒も飲んでるし、酔い冷めで歩いて帰るか。
―――――――・・・・
「ねぇ、朋秋」
「なんだよ?」
「もしも、あたしが外国に行くことになったら朋秋はどうする?」
「いきなりなんだよ」
「・・・ただそう思っただけ」
「ん―・・・俺なら、待つよ。だって菜摘は俺の運命の相手だからな」
「・・・ば―か」
・・・・――――――――
あの時もこんな星がいっぱいあった夜だったな・・・。
あの時はまだ、菜摘の大切さに気づいてなくて、たんなる3、4人の彼女の中にすぎなかった。
でもあの時には3、4人の彼女の中でも1番の存在だった。