トランス!
 「ふぁ~~~~ぁ・・・」
 「どした、ベル?」
 ま、どーせ徹夜でアニメでも見てたんだろ・・・。
 「いや、昨日徹夜でけい〇ん!!見てて・・・」
 やっぱり・・・だからそんな・・・ああそうだ。俺らの高校が私服の学校って言ってなかったっけ。ま、いいか・・・。
 「び、美少女がいる・・・」
 「えっ?て、あ」
 「ベルガーあれ見えたの?あたしには光と同じ赤いなにかにしか・・・」
 ミナミ、よく言ってくれた。俺の目と髪は今ベルが鼻から出してる赤い色・・・て!今気づいたけどベル鼻血出してるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!
 「おい、ベルガー!鼻血、鼻血!」
 ・・・お前、怖ぇよ・・・って、あれ・・・。
 「へーーイ、彼女~?俺とデートし…ぐえっ!」
 「ゴルアァーーーーーーーーーーー!!!!」
 ・・・ミナミ、その辺にしておけ・・・。
 「なあ、お前、俺とどこかで・・・」
 「―」
 え、なんて・・・?
 「ねえ美少女さん、ここで何してるの?」
 「・・・」
 美少女さんて・・・てか、無回答って!
 「あなた、名前は?」
 「・・・」
 ミナミまで・・・つか、いいかげんなんか言えや!
 「・・・ハァ・・・。2人は先にいっててくれ」
 「はいはい。ほら、ベルガー!」
 「びーーしょーーうーーじょーーーーーーーーーー!!!」
 ・・・ハハ・・・。
 「なあお前・・・」
 「・・・」
 ・・・?え、なに・・・。
 「・・・」




 俺は彼女の凛とした美しい顔を、ずっと忘れることはないだろう。吸い込まれそうなほど透明な、赤い、
 

 赤い、血のような目を・・・。

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