トランス!


 そこに立っていたのは、赤目赤髪の、あの少女だった。

 「って、やっぱお前かよっ!」
 「白崎君~?少し静かにね~?」
 「す、すんません・・・」
 ・・・ああ、白崎っつーのは俺の事だ。えー、ちなみに、ミナミは鏡野、ベルは零夜・・・だった・・・よな?


 「ねぇねぇ凜さん、好きな教科は?」
 「凜さん綺麗な髪~」
 「凜さんってどこ出身?」
 おいおい、そんなに質問したら・・・。ほら、凜とやらが俺に向かって目でヘルプと言っているじゃないか・・・。って言うか、普通全身真っ赤な転入生って気味悪いと思わねえか?もう俺で耐性付いちゃってんのか?

 「なんだい?焼いてんのかい?」
 「わっ!・・・なんだ、ベルか・・・。お前、行かないのか?」
 「人混みは好きく無いから」
 そりゃ驚きだ。絶対一目散に飛んで行きそうなかんじなのに・・・。




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