GOD GAME



もちろん、夏休みなんて迎えれない。

3日後には、僕らはまたゴッドワールドだ。

そんなことより、僕らは初日の出を見に行っていたはず…

こんなにも時間が経っていたのか?

それより今は、少しでも安全な場所を探したい。

僕らは追われている身なんだから…

放課後になったため、みんなは部活に行ったり、帰ったりしはじめる。

残っているのは、近藤誠と、神宝麗華、僕、奏ちゃんの4人だけ…

やっぱり水城は帰ってこれていなかったんだ。

「木原先輩!

高鳥先輩!

早く逃げましょう!

プレイヤー殺戮ロボットが来ました!」

理沙ちゃんが、制服姿で、教室に走り込んで来た。

息をきらしているところを見ると、自分のクラスから走ってきたんだろう。

それより、今殺戮ロボットが来たっていった?

僕は慌てて外を見た。

三年生に上がったから教室は一階に降りているため、よく見えない。

でも、理沙ちゃんがそう言っているんだ。間違いはない。

僕が今すべきは、二人を全力で守ること。

「誠、木刀借りるからね!」

僕が誠から木刀を借りた瞬間、教室の扉が勢いよく開かれた。
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