GOD GAME
結局、僕達はこの日県外には出なかった。
理沙ちゃんの治療と完治を優先したんだ。
病院や役所などの重要な機関は政府により完全に守られている。
もちろん、100%安全とはいいきれないけど…
理沙ちゃんの手術は、無事に成功し、理沙ちゃんはまだ寝ている。
「結局、侑弥から連絡はないんか…」
岩本隊長が病室に入ってくる。
「何もありません…
携帯が壊れている可能性大です。
どこに行ってたんですか?」
僕は岩本隊長に報告し、逆に情報を求めた。
「わしはもう一度あの東山霊園に行っとった。
侑弥らが殺られたんなら、ちゃんと葬ってやらにゃぁいけんと思ってのぅ。
じゃが、駐車場には、おびただしい血が残っとるだけで、他に手掛かりはなかった。
死体を消されたんかまだ生きとるんかわからん。じゃが、木っ端微塵に砕けた携帯電話と、大破した車ならまだあった。」
岩本隊長は、俯きながら言うと、ポケットから何かを取り出した。
「残骸の中を漁ってみたら残っていたんじゃ。
携帯のmicroSD。
侑弥のじゃと思うんじゃ。」
岩本隊長は、僕にmicroSDを渡してきた。