GOD GAME
今まで何があったかとか、目的なんて、関係ない。
侑弥さんが敵だってわかった瞬間にこうなるってわかっていたんだから…
もちろん、困惑してる。
でも、理沙ちゃんを救うには、一刻も早く侑弥さんを倒して、God GAMEをクリアするしかないんだ!!!
僕は全力で菊一文字を押した。
火の粉が舞い、熱気に包まれる。
しかし…
侑弥さんは余裕だった。
片手で持った雷刀で僕の攻撃を防ぎながら、目は僕より後ろを見ている。
今が絶好のチャンスなんだ!!
今やらなくてどうする!!
でも、どうやって攻めるんだ…
侑弥さんには全く隙が見当たらない。
下手に動けば雷に打たれそうなんだ。
「なるほどな…
俺をはめたってわけか……
いつからそっち側に着いた?
天空寺さんよぉ!!!」
侑弥さんの表情が急に変わった。
今までは余裕を見せ、殺気も人並み、でも…
今の侑弥さんは、なんか違う…
神々の世界のオリンポスの神以上な何かを感じる。
「いつからスフィンクス側に着いたかって?
裏切ったとか思っているのか?
俺は、最初からこっち側だ!!」
背後から天空寺さんの声が聞こえた。
戦況が変わる…