GOD GAME
城下町



数秒後、僕の視界にはにぎやかな街が映っていた。

どうやらここが城下町らしい。そして、今僕がいるのは大通りのど真ん中。道の両脇にはいろんな店や、家があり、大通りの正面には、巨大な純白の城。


そして、僕の傍には水城、奏ちゃん、理沙ちゃんがいた。

どうやらみんな戻れたらしい。

「危機一髪だったな俊!

あの刀がねかったらやばかったぜ!」

水城が笑いながら肩をポンと叩いてきた。

「本当にRPGの世界ですね…

周りにいる人も戦士や魔術師の格好をしてる…」

理沙ちゃんは辺りをキョロキョロと見渡している。

「なぁ燵さん!

なぁんで俺らが迎え役なんだよぉ?

こぉゅぅのは勧誘部隊の仕事でしょぉが!?」

「ふぅ…

文句なんか言っても無駄だよ…

さぁ…早く連れていこうか…」

!!!


僕の目の前の地面からいきなり男が浮いてきた。
さらに、背後からは木が生え、別の男が…


連れていく…さっきそう言ったよね……


「俊!

奏!

飛ぶぞ!!!」

水城のその一言で僕は慌てて呪文を唱えた。


「ウイング!!!」

< 86 / 523 >

この作品をシェア

pagetop