GOD GAME
城下町
数秒後、僕の視界にはにぎやかな街が映っていた。
どうやらここが城下町らしい。そして、今僕がいるのは大通りのど真ん中。道の両脇にはいろんな店や、家があり、大通りの正面には、巨大な純白の城。
そして、僕の傍には水城、奏ちゃん、理沙ちゃんがいた。
どうやらみんな戻れたらしい。
「危機一髪だったな俊!
あの刀がねかったらやばかったぜ!」
水城が笑いながら肩をポンと叩いてきた。
「本当にRPGの世界ですね…
周りにいる人も戦士や魔術師の格好をしてる…」
理沙ちゃんは辺りをキョロキョロと見渡している。
「なぁ燵さん!
なぁんで俺らが迎え役なんだよぉ?
こぉゅぅのは勧誘部隊の仕事でしょぉが!?」
「ふぅ…
文句なんか言っても無駄だよ…
さぁ…早く連れていこうか…」
!!!
僕の目の前の地面からいきなり男が浮いてきた。
さらに、背後からは木が生え、別の男が…
連れていく…さっきそう言ったよね……
「俊!
奏!
飛ぶぞ!!!」
水城のその一言で僕は慌てて呪文を唱えた。
「ウイング!!!」