昆虫戦記
2匹は
立ち止まり
ゆっくり真横を見る。

ノミだ・・・・。
巨大なノミが
2匹に向かい
覆い被さる様に
跳ね上がって来る!!

「くそぉ!!ここまで来たってのによ!!

2匹は死を覚悟し
目を瞑った瞬間
甲高い
勇ましい鳴き声が
上空から響く。

ピィィー!!

タカだ!!
タカは上空から
一気に急降下し
ものの見事に
飛び上がる
巨大なノミを
鋭い爪を食い込ませ
持ち上げ
上空高々に運び
上空から落下させる。
タカは再び
体をクルリと
素早く反転させ
モグラのリーダーと
モグラの兵の場所に
降り立ち
タカの背中に
2匹を乗せ
飛び立つ。

「すまん。オオスズメバチを避けながらの救援だったから救援が遅れてしまった。他に逃げ遅れた者はいるか?」

上空を優雅に
飛ぶタカ。

「・・いない・・・」

一言だけ
呟く様にタカに伝える
モグラのリーダー。

モグラのリーダーの
言葉から
何かを悟った
タカだったが
その事には
触れようとは
しなかった。

「・・・分かった・・・この場を離れ集落へ向かう。こちらに早く戻らねばならん。スピードを出す!!振り落とされぬ様、しっかり、掴まっとけ!!」
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