君と過ごした日々
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「ねぇー綾、何から食べるー?」
「…ごめんね、春香。」
うちの手を引いてルンルン歩く春香は、とても楽しそう。
夢斗と二人だったら、もっと色んなことできただろうな…。
「…なに言ってんの、綾。」
「だって…、せっかくの春香と夢斗のお祭りでーとを、うちのせいで壊しちゃうなんて、」
「…お前、そんなこと思ってたのか。」
うちらの後ろを一人で、ポケットに手を突っ込んでつまらなそうに歩いていた夢斗が、驚いたように聞いてきた。
「…だって、」
「だって、って言うな。
お前と春香は友達だろ?そんなちっちゃい事気にするような仲かよ。
それに、デート壊された位で、春香がお前を嫌うと思ってんのか?」
「…思ってない。」
夢斗の言葉は、当たり前の事しか言ってなくて、恥ずかしくなって俯いた。