シークレット・ワード


「ちょ、おい何すんだよ!?」

「えー?何って、キスですけど。」



そういったひかりちゃんがチラッとこっちを見た

私と目があったひかりちゃんがニヤッと笑った


「ねー、奈緒先輩?」


「は?奈緒!?」


「な…つき…」


その声はきっと夏樹には届いてない

そのくらい小さな声でつぶやいた



「奈緒っ!!」


後ろで夏樹の声が聞こえたけど、無視して駆け出した


どうしてもその場に居たくなくて……

今は誰の顔も見たくない


ひかりちゃんの顔も

夏樹の顔も



無我夢中で走ってたどり着いたのは、家の近くにある公園だった


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