シークレット・ワード
「待てよ。」
そう言って掴まれた私の腕
「は、放してよ!」
思ってるよりも強い口調で自分でもびっくりする
本当はこんなこと言いたいわけじゃないのに…
「ねぇ、なんで俺のこと避けてるわけ?」
「そんなことない。」
「そんなことあるから、俺聞いてんだけど。」
夏樹の言ってるとおりだからなんにも言い返せない。
「私、用事あるから帰る。」
用事なんてないけど早く帰りたかった。
泣きそう
「じゃあね!」
そう言って夏樹の手を振り払って走った
泣きながら走った
さっきあれだけ泣いたのに止まらなく流れる涙に自分でもうんざり…