チューして☆ダーリン





ガチャン…



「進路の話じゃなさそうだな…どうした?」



入ってくるなり、そう言っていつも通りの笑顔をあたしに向けてくれる。



ホッとしたのに、少し怖いのはきっとまだ先生が足りないから。



「メール…見ました?」



「あ、ああ…ごめん。忙しくて返せなかった」



「そうですか…ならいいんです。ちょっと不安で」



ははは、と笑うあたしに先生はほんの一瞬だったけど複雑そうに顔を歪めた。



だから、また不安になる。


「夢の話していいですか。」



話したら楽になるかなって思ったんだけど、先生は何を勘違いしたのか



「進路の話っていうのも、あながち嘘じゃないな」



そう言って笑う。



「先生、そっちの夢じゃないですっ!寝てみる夢の話。」



「あっ、そうなのか?」



「そうですよ…クスクス」


「笑うなって…っ」









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