チューして☆ダーリン







「…あたし、最近先生が離れていっちゃう夢見ちゃうんです。」



それも毎晩のように。



「寂しくなって、怖くなって…毎朝会いたくなっちゃうから困ってます、はは」


そう言って笑ってみる。



泣きそうになったから笑ったのに…



どうして先生が泣きそうな顔しているの?



ねぇ、先生。



ありえないよ、って言っていつもみたいに優しくでも意地悪に笑ってくださいよ。



「………海。」



「………」



「それ、正夢だよ。別れようって言おうと思ってた」


正夢になる?あたしたち別れるの?



「どうして……そんな意地悪言うの?嘘なんでしょう?冗談なんでしょう?そう言ってくれなきゃ嫌です!」



「海……わかってくれ」



困ったような顔。



うつ向いてあたしを見てもくれない。



「……わかるわけないですっ!だってあたし先生のこと好きだし先生だって!」


「好きじゃないよ」



「え………?」










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