チューして☆ダーリン
人を好きになるのに、理由なんてない。
理由なんていらない。
きっかけ、なんだ。
そのきっかけがあって、たまたまそれが生徒である海だった。
いや、好きになったやつがたまたま生徒だったんだ。
「先生好きです!」
そう毎日授業のたびに言ってくる女の子。
最初はからかってんのかって思って相手にもしていなかったのに。
いつの間にか、彼女は俺の中に住み着いていたんだ。
彼女が休みの日は、少し寂しくて
彼女がしょんぼりしている日は、俺も落ち込んで
嬉しそうな日は、勝手ににやけてしまっていた。
好きだって言われて、意識して好きになって…そんなのありえなかった。
なのに、あり得たんだ。
きっと相手が彼女だったから。
いつもニコニコ笑って、男子とも女子とも仲がよくて明るい女の子。
彼女は男子に人気があった。
最も本人は気づいてないようだったけど。