モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
「ハルは?」


「ああ、なんかすげえ剣幕でのりこんできた女子を宥めながらどっかに行ったぞ。小柄で可愛い子なのになあ。すげえヒステリックな女だった」


「ハルの知り合い?」


「さあ? 知らねえ。けどハルの好みのタイプとは随分とかけ離れてる女だったなあ」


「そうか」


ハルが女ともめるとは…珍しいこともあるもんだ


あいつらしくないなあ


あいつは綺麗に女と別れるタイプだ


女をイイ気分にさせておいて、サッと姿を消していくって感じで


俺とは付き合い方のタイプが違う


「お前のオヤジ、相変わらず手が早いなあ」


秋が俺の顔をじっと見つめながら、痣を観察している


「俺を理解できないからって、暴力で制圧しようとすんなって感じだよなあ」


俺がケラケラと笑う


親父には、俺のテスト結果が満足いかないらしい


俺は大満足だ


あんな潔いビリっけつなんて、素晴らしいだろ?

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