白虎連合Ⅳ






「記憶喪失ですね」






所変わって、ここは先生のいる部屋。

カルテを持ち、背後には脳の写真が沢山光っていて。




今いるのは寿と先生、そして私だけ。

他の人達は廊下で待機。







「記憶って、戻るんすか?」


「絶対とは言えへんかな、もしかしたら戻らへんかもしれません」


「え、」


「戻るかもしれないですけどね」







記憶喪失。

脳には何の異常も無いらしいし。




てか記憶喪失って。

あり得へんから。




ほなさっきの人らを忘れてるってこと?

ないない。







「恐らく強く思いすぎたんでしょうね」


「強く、」


「嫌な感情か、いい感情かは分からないですけれど」







チラ、と先生は私を見る。

私はただ、何も言わないで。





だるい。

早く帰りたい。








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