短編■ 逆上ギャップ
よく考えなくとも、私は進に跨がられていて、冷たい床に転がっている理由は、進に押し倒されているかららしい。
『一年時から礼子ん事ばりばり好きなんですけど。勝手に振られないでくれない?』
『はっ?! 私を?! 意味不明!! 我が儘だし言葉キツイしみんなに嫌われてるし!!
やっぱり正野下僕志願なんじゃん?? きもい無理!! てか無理!! だって私正野が初彼氏だし!!』
言葉遣いは可愛くないし、態度が悪いし、性格がきつくて…そんな女を好きなんてよっぽど風変わりな趣味があるに違いない。
むなしいけれど、こんな私なんて男に好かれる要素がないのだから…
『嫌われてねぇから。むしろ泣いて喚いたお陰で男子はギャップに惚れた奴 多数、女子は妹みたいだと親近感が湧いた臭い。学校行けば分かる。礼子は人気者。
そもそもお前美人過ぎて近寄りがたいんだよ。俺だって告白するまで一年半かかった』
『え……私、だって…凄い、…乱暴で女の子らしくないし…』
いつもほんわかした温厚そうな彼は不機嫌で笑顔なんてなくて…
(誰、これ…てか体勢が…)