芽衣の恋愛論
「気づいたら朝でぇ、そこからその日は一緒に過ごしたんだよ。DVD観たりご飯食べたり。夜まで。」
由美ちゃんは私の話に両手で口を覆った。
ドキドキしてるみたい。
「やだぁ、付き合ってるみたい。芽衣どうしたの?惚れちゃったの?」
「惚れたなんて、まさか。なんか居心地も良かったから。」
「零次もカッコいいよね。性格もいいし。」
由美ちゃんが言った。
「一緒にいて楽しいし。」
あたしが付け足した。
私の言葉に由美ちゃんは目を丸くさせた。
「ほら〜!一緒にいて楽しいって好きってことだよ!」
由美ちゃんは零次君を推してきた。
でもと私は考える。
由宇君だって一緒にいて楽しい。
将吾君もそうだった…。
食べ終わると会場に向かった。
「今日ジョージさんは?」
「会場にいるよ、手伝いしてるの。」
会場に着くとジョージさんが出迎えてくれた。
私はおとなしく由美ちゃんのあとにくっついていた。