完全秘密主義恋愛♥


さっきマスカラを塗る段になって、ナチュラルにメガネは奪われていた。

宝はあたしのメガネを、ふざけてかけたりはずしたりして遊んだ。

「ちょっ、メガネはあたしにとってどんなに大切なものかーー」

「無いほうが可愛いです」


キッパリと言い切る宝に反論など出来るわけもなく。


…メガネは諦めよう。


だけど、


「3m以上離れるとぼやけるなぁ…」


宝の顔もまともに分からないのだから、不安はつのるばかり。


「…ある意味好都合かもね…」

宝はボソッと何かを呟いた。

顔が危険だ、と思う。


「え、何か言った?」


「ううん、何も言ってない」


ニコッと笑った、と思う。

…悪寒がしました。



ガラガラーッ。

と、教室のドアが開く。

あたしや宝と同じクラスの女子3人が話しながら入ってきた。

< 100 / 147 >

この作品をシェア

pagetop