完全秘密主義恋愛♥
さっきマスカラを塗る段になって、ナチュラルにメガネは奪われていた。
宝はあたしのメガネを、ふざけてかけたりはずしたりして遊んだ。
「ちょっ、メガネはあたしにとってどんなに大切なものかーー」
「無いほうが可愛いです」
キッパリと言い切る宝に反論など出来るわけもなく。
…メガネは諦めよう。
だけど、
「3m以上離れるとぼやけるなぁ…」
宝の顔もまともに分からないのだから、不安はつのるばかり。
「…ある意味好都合かもね…」
宝はボソッと何かを呟いた。
顔が危険だ、と思う。
「え、何か言った?」
「ううん、何も言ってない」
ニコッと笑った、と思う。
…悪寒がしました。
ガラガラーッ。
と、教室のドアが開く。
あたしや宝と同じクラスの女子3人が話しながら入ってきた。