完全秘密主義恋愛♥
いいも何も。
「どうぞ好きにしちゃってください」
やっぱり、普段より可愛くなれるんだったら楽しみだもの。
「うひょー。バッサバッサなったね。よし、次はチークだ」
宝は作業しながら楽しそうだ。
ほっぺたがこそばゆい。
「宝ん家では朝何したの?」
「ん?あぁ、ベースメイクよ。ファンデの下地と、ファンデ。あと、その前に化粧水とかしたかな」
よーし、最後!と宝はグロスを手に取った。
「瑆乃はねーピンクベージュが一番映えると思うんだよね」
と、唇に液体のりを塗られているような感覚。
うわぁ、上唇と下唇がくっつく…。
「そうそう、まんべんなく広げて」
宝はあたしから少し離れてあたしを眺めた。
「うん、むっちゃかわいい!抱き締めたくなる!」
と、宝は嬉しそうに言った。
いや、そう見えた、はず。
「…ねえ、メガネ…」
「は?無くても見えるでしょ。別に黒板で授業受けるわけじゃあるまいし」