完全秘密主義恋愛♥
「おはよ。早いね」
宝がすかさず笑顔で挨拶する。
女子3人も返事をしようとこっちを向いて口を開きかけーー
「っ!?」
絶句。
宝は楽しそうに笑っていた。
「え、と…もしかして…高瀬…サン?」
真ん中にいた女子があたしを恐る恐る覗き込んで言った。
両隣の女子もあたしの顔を凝視する。
「う、うん。高瀬です」
3人の反応を伺いながら少し笑って言った。
すると、3人は揃って目を見開いて悲鳴に近いような声を上げた。
「えっ、ちょっ、可愛いよ!!」
「一瞬誰か分からなかったし!」
「やばくない!?チョー可愛い!!」
3人の勢いがおかしくて小さく笑うと、3人のまとめ役みたいな子が、ガッと手首を掴んだ。
「え、何この可愛い生きもの!!『ふふ』って!『ふふ』って!」
「このキャラは今までになかったタイプね!」
他の1人も同調する。
…と、瑆乃はだんだん余裕がなくなってきた。
あまり大勢を相手に会話をしたことがなかった。