完全秘密主義恋愛♥
それにしても。
「すっごいお店の数ねー」
あたしは店の盛況さに感心した。
「あー、試食できるんじゃん!行っていいかなぁ」
安藤は目を輝かせて八ツ橋を見ていた。
「後で食べてもいいから、先にお詣りしましょう。きっと今食べたら買わざるをえなくなって荷物になるからね」
タクシーのおじさん(秋田さん)は苦笑いで言った。
なるほど、秋田さんは地元の人だから、どういうことになるかちゃーんと分かってるんだね。
「食い意地はってるな~安藤は」
隣の山根くんが両手の親指をズボンのポッケに突っ込んで歩きながら笑った。
あたしは山根くんを見上げた。