完全秘密主義恋愛♥

そしてその普段しないような意外な格好というのは人それぞれ違っているようで。


たとえばあたしのような真面目メガネ女子は、ウィッグとかを被ってメガネをはずして化粧をするんだとか。


しかも普段絶対着ないフワフワした白いワンピース装着。


………。


お願いです。どうか知り合い来ないでください。


写真なんか撮られようものならそのひとを墓の中まで恨みをひきずって逝きかねない。


そりゃ、可愛い人ならどんな格好しても可愛いんだからいいだろうけどさー。

あたしみたいな地味ーズはどしたらいいんスか。

「あーちょっとちょっと!今文化祭の話しちゃいけません」

先ほどの初老の英語教師があたしたちに注意した。

すみません、今授業中ということを完全に忘れてました。

あたしはすまなそうに小さく頭を下げると、前に向き直った。


コホン、と先生は空咳をすると、再び黒板に向き直って説明を始めた。



あたしは窓の外をなんとなく眺めながらある二人のことを考えていた。




< 46 / 147 >

この作品をシェア

pagetop