完全秘密主義恋愛♥
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お昼の、賑やかで華やかなお店が建ち並ぶ通りの前を、たいして目もくれずさっさか歩く女の子がいた。


あまり派手ではないチュニックにルーズなダメージパンツ。
くたびれた白から灰色に変わりつつあるサンダル。
あまり手入れをしていない毛先のはねたぼさぼさの髪。
ずり落ちかけている黒縁のメガネ。


「ったく……人使い荒いっつーの…」

瑆乃は手にぶら下がっているブランドの可愛い袋を恨みがましく眺めた。



『ねーね、アイス食べたくない?』

今年の春、大学生になったばかりの姉・耀子(ようこ)がキャミソールにショーパンというおっさんスタイルで、自室で週末課題をしていた瑆乃にニッコリとそれだけでオトコ2,3人は落とせそうな笑顔で話し掛けた。

『…別に。氷で満足…』

次に言われることは分かっていた。

だからあたしは眉をひそめて視線を課題に落とした。

『ねえ~買ってきてぇ~。Woriaの中にあるお店なんだけどーすっごく美味しいの!久しぶりに食べたいよう!』


大学生になってから耀子は一人暮らしを大学の近くでしているから、5ヶ月ぶりに実家に帰ってきている。

お父さんもお母さんもお姉ちゃんが久しぶりだからすごく甘やかしている。

あたしが拒否してもどうせお母さんに『行ってあげなさい!あんたどうせヒマでしょ!』とかなんとか言って家を追い出されるのは目に見えていた。





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