完全秘密主義恋愛♥
重っ……。
あたしはクラス全員分のノートを抱えて、よろめきながら廊下を歩いていた。
周りに心配されるも、「平気、平気」と笑い飛ばしてさっさか歩くのが常だが、今日はなぜかいつもの1.5倍の重さを感じるためにうまく歩けない。
職員室に着くと、数学担当の20代後半の男の先生がコーヒーを飲んでくつろいでいた。
くそぅ、優雅なヤツめ。
内心、その先生を横目に悪態をつきながら「先生、提出しときますねー」と微笑みながら言って、散らかった机にイヤミっぽくノートの山をドーンと置いた(叩きつけた)。
先生はちょっと驚いたように目を見開いてあたしを見ると、口を開いた。
「…おお、いつもご苦労だな」
「そうお思いになるんだったら先生が回収していただけますかね」
口をとんがらして反論した。
先生は、そのあたしの顔を見て少し吹き出した。