完全秘密主義恋愛♥
*****
「じゃあね」
あたしはナッキーに手を振った。
ナッキーはニコッと笑って自分の教室に帰って行った。
教室の中はどんちゃん騒ぎだった。
放課後の予定を急きょ決めている人が多いよう。
カラオケに行くという声まで聞こえた。
この横殴りの雨の中どうやって行くというのだろうか。
宝は教室にはいなかった。
特に気にするでもなく自分の席につく。
あたしと宝は、お互いを一番の友達と認めてはいるけど、教室とかで常に一緒に居るということはしない。
そのくらいの距離感が今のような信頼関係を築くきっかけとなったと言っても過言ではないと思う。
近過ぎず遠過ぎず。
実際、その関係は心地よいもの。
だから、宝が教室に居ようが居まいが知ったところではない。