完全秘密主義恋愛♥
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「で、この状況は何?」


湯気で霞むお風呂にあたしの声が響いた。


「何って…トリートメントしてあげてるだけじゃない」


宝の大真面目な返答。



そう、この状況というのは、あたしがイスに座って宝が湯船の中から身を乗り出してあたしの髪の毛にトリートメントを施しているというなんとも違和感たっぷりなもの。


何であたしはこんなことされてるんだろう。

疑問符が頭の上に並ぶ。


「瑆乃は少しは自分の容姿を磨くことに無頓着なのをどうにかしなさい」

と、宝。

「えー、めんどいじゃん…」


「ひのだって仮にも女の子なんだから、もっと普段から美しい格好・振舞いでいなきゃ」


うん、仮にもね。仮にも。

所詮『仮にも』だもん。

「でもさー、今までそんなに女の子らしくなかったのに、急に女っぽくなったら皆引くくない?」

あたしは首を少し傾げて聞いた。

「そんなことないって。せいぜい『どうしたんだろうね』くらいよ、思うことなんて」


まあそうかもしれないけど。


そうかもしれないけどさ!

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