完全秘密主義恋愛♥
「高瀬、かわいいと思うよ」
ずっきゅーーーーん。
安藤は手の甲で口元を隠して笑って(?)いる。
これって現実かしらあたしの妄想かしら。
頬がカアァっと熱くなる。
宝はとなりでニヤニヤ笑っていた。
「…あ、ありがと」
安藤を直接見れなくなって目を泳がした。
今度はあたしが、しどろもどろする番だった。
「さーてと、ぼちぼち準備始めますかね」
宝が楽しそうに言った。
「あ、そうだ。男子は全員コレだから」
宝は安藤に衣装を一セット放り投げた。
安藤はソレを見て「へー」と言った。
「はーい、瑆乃ちゃーん。あたしと一緒に着替えましょうねー♪」
宝があたしの手首を掴んで歩きだした。
なんだなんだ。
あたし連行される気分なんだけど。
あたしは宝に半ば引きずられるように教室を出た。
「女子の更衣は別の教室で他のクラスとごっちゃで使われるの。だから早めに使わないと落ち着いて準備出来ないの」
ああなるほど。