完全秘密主義恋愛♥
「女子の衣装は一人ひとり違うんだけど、男子は考えるの面倒くさかったから統一にしちゃった♪」
宝は某製菓会社の宣伝キャラクターの女のコのように、ペロッと舌を出して笑った。
「え、一人ひとり違うって…?」
あたしは空き教室に入りながら聞いた。
「女子の衣装はね、衣装係の女子全員で一人ひとりの『意外な』ファッションを考えたの」
みーんな可愛くしちゃった、と宝は笑った。
「瑆乃の衣装はほとんどあたしが決めちゃったけどね」
なんか……
「ありがと~う宝~…」
なんだか目頭がじーんと熱くなった。
「ちょっ、泣くなんて予定に入れてなかったんだからやめてよ。ホラーだから」
宝はケラケラ笑いながらあたしの頭のてっぺんを少し背伸びして撫でた。
ほわぁっと胸が温かくなる思いだった。
「で、これなんだよ」
宝は手に提げていた紙袋をガサガサ探る。
そして、ふわりと紙袋からこぼれるように出てきたモノにあたしは目を奪われた。