妖魔05~正道~
「俺を殺せるのかあ?」

「本当の意味で、殺してやるさ。モード:真刀!出力最大!」

『モード:真刀』

俺は前へと走り出す。

「うおおおおお!」

「行くぜえ」

ハンスが横に一線したのを俺は飛んでよける。

上空からの斬り込みを大剣で受ける。

「お前のせいでどれだけの妖魔達が死んだか、解ってるのか!」

「島での事かあ?」

大剣を振るうと、俺は後方へ下がる。

「ありゃあ、がっかりだったなあ。お前も、あの光線を一発しか撃てなかったしなあ」

「反省する気なんか毛頭ねえよな!反省しても、許すつもりはねえがな!」

周囲を走り、様子を見る。

単純な切り込みでは、一回心臓を止める事すら出来ない。

『あいつ、ありえない数の心臓を持ってるわね』

「ジャスミン、解るのか?」

『軽く見積もって十。本当、キリがない』

「絶望的な数だな」

『姉さんを、守ってくれるのよね?』

「当たり前だ。それに、お前もだぜ。ジャスミン」

『強がり』

「かもな」

一度で殺せる方法はある。

マリアのコアを用いずに倒す方法。

それは、ティアのコアを使うという事だ。

だが、ティアの内部にあるコアを抜ける魔術を、捕虜である妖魔達が使えるかどうかなのだ。

龍姫は特殊なパターンだ。

親に龍王という魔術のエキスパートがおり、素質も引き継いでいる。

しかし、今の状態で、出来るかどうか。

ティアには負担がかからないのかどうか。

それが重なってくる。
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