妖魔05~正道~
黒い手が差し掛かるが、真槍により何とか距離を開く。

しかし、すぐに追いつかれそうだ。

「美咲!」

美咲の元に辿り着く。

「ごめん、時間かかったよ」

「いや、お前達全員が勝利の女神だ」

美咲からティアのコアを頂くと、体に入れる。

しかし、黒い手が真後ろに迫る。

「お前に一つ言っといてやるぜ」

振り向きざまに魔力発散ナイフをハンスに投げつける。

黒い手が切り裂かれ魔力発散して霧となって消滅し、ハンスに向って突き進む。

しかし、ハンスは軽くナイフを避ける。

「甘いぜえ」

黒い手が再び形成されようとして、道がかき消されようとしている。

『モード:ダスト・ライト』

「運も実力の内だってな」

俺はハンスに向かって、回避出来ないように両腕で破片を撃ちつくす。

開いた道を破片が飛んでいきハンスが防御するものの、全てを防御できずに破片が肉体をかする。

「それがどうしたあ?」

『ギャハハハ!もうお前は死んどけ!』

しかし、黒い手は霧のように消えていく。

「お?」

何が起こったのかは、理解出来ていないだろう。

そう、ハンスの傷も回復していない。

だが、終わりではない。

今が正念場だ。
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